つれづれMEMO

飛び込み営業(2023.6.25)
 私の家の傷みが気になるのか分かりませんが、最近頻繁にリフォーム業者が訪ねてきます。あまりにも多いので、もしかすると強盗に押し入られ、縛られるのではないかと思ったので、さすがに年も自覚し、インターフォンごしに対応することにしました。ほとんどが若い人です。「初めて営業で回っています」といった、最初から憐れみをかけてほしいようなトークをする人もいれば、聞きもしないのにペラペラと、返答のいとまを与えないような営業マンもいます。いずれにしても、ノルマがあって、それを達成しなければ会社に帰れないわけです。そのためすぐやめる。また新しい人が入る、それを繰り返しているため、とにかく片っ端から、断ったことなど無視して何度も訪問するのだと思います。大変だとは思いますが、得てして、こういう会社の仕事はずさんです。みなさんも気をつけてください。
 さて、この「ノルマ」、ロシア語だということを知っていましたか。労働者に課する標準的な仕事量を指すらしいですが、なぜこの言葉が日本に定着したかというと、戦後、シベリアに捕虜として抑留されていた人たちが強制労働させられていた時に「ノルマ」を課せられており、その中の帰国を果たした人たちが、会社などでこの言葉を使うようになったからなのです。「強制」の意味が強いのは、悲しい歴史があったからなのです。
梅雨(2023.6.18)
 梅雨のない北海道を除き、日本列島全体が湿めっぽくなっています。
 いつから「梅雨」と表記するようになったのかは不明です。雨でカビが多く発生するので黴( カビ)を生む雨、「黴雨( ばいう)」と呼ばれるようになり、梅好きの日本に入ってからは、読みが同じなので「梅雨」に変えた、との説が有力です。まさにその通りで、洗濯物が乾かず、カビ臭くなって大変です。
 よく「山のような」と表現しますが、うちの洗濯物の「標高」は、1mにもなります。体をちょっとふいただけのバスタオルでもカゴに入れるようなやつや、30分しかはいていないズボンも平気で出すやからもいるので、一度に10㎏洗える洗濯機を2度も回すことになります。それでも干して乾けばいいのですが、乾かないと悲惨です。私の部屋は生乾きの洗濯物が運動会の万国旗のようにパタパタではなく、ジメーっと垂れ下がる羽目になります。その中でパソコンで原稿を打っていると、本当にカビが生えてくるんじゃないかと思ってしまいます。
 パレスチナでは特に南部は雨が降らず、北部に関しても小雨です。ところが、聖書を見ると「カビ」が発生していたことがわかるんです。レビ記では皮膚に関する「規定の病気」をカビかどうか見極める方法が記されています( レビ13:49)。聖書の人たちも悩まされていたんでしょうね。
記録(2023.6.11)
 大リーグで活躍する大谷選手は「二刀流」ですが、ピッチャーでもバッターでもトップクラスの成績を残すため、毎年何かしらの記録を作っています。それも100年近く前から存在していた、誰も知らないような記録です。それだけ「二刀流」が難しかったからにほかなりません。チャレンジしようとする選手もいなかったからですが、だからこそ、その常識を破った大谷選手はすごいのです。例えば昨年は、野球王ベーブ・ルース以来104年ぶりとなる、二桁勝利・二桁本塁打を達成しましたし、メジャーリーグで初めて、投手と打者の両方で規定回に達した選手になりました。今年はどんな記録を作ってくれるのか、楽しみです。
 記録と言えば藤井聡太君も快進撃を続けています。先日は名人位を奪取して7冠になりました。「王座」のタイトルを取れば、8冠すべてを手にすることになります。まだ19歳の彼が勝つと「最年少記録」が自然に誕生するのですが、そのようにして藤井名人が将棋界に残してきた最年少記録は20以上あるようです。しかし、これだけ勝っていると、他の棋士がかわいそうになりませんか。
 聖書の中に「記録の更新」のようなものはありませんが、数字はよく出てきます。詳しく調べていくと面白いことが発見できるかもしれません。時間を見つけて挑戦してみます。
野生動物(2023.6.4)
 車を運転して南橋本付近にさしかかった時、見慣れない動物が横切りました。見慣れないというのは、犬でも猫でもないということですが、タヌキのような、もしかすると最近増殖しているアライグマとか、だったかもしれません。飼えなくなった動物を放置したことによって家を荒らす被害が増えるなど、大迷惑を被るようになってしまいました。
 津久井には時々熊の出没情報が出ます。北海道にいるヒグマよりも小型のツキノワグマですが、それでも出くわしたら大変です。クマの市街地などへの出没は例年6 月に多くなるとのことで、自治体では、引き付ける原因となる生ごみの管理を徹底するように呼びかけています。6 月はクマの繁殖期で行動が活発になるとのことですが、今年はクマの餌となるドングリなどが山で豊富だったことから、出没数が少ないということです。ただ、それでも今月初め、北海道内の湖で釣りをしていた男性が食べられてしまったらしいとのニュースが流れましたし、山の中に入る場合は単独行動を避け、鈴などの音のなるものを持ち歩くことや、遭遇した場合にはクマを見ながらゆっくり後退しながら離れ、静かにその場から立ち去るとの指導を心にとめておきましょう。
 ダビデもクマと戦っていますが( サムエル上17:34)、神さまの守りによって無事だったといっています。祈ることはもっと大切ですね。
外に出て!(2023.5.28)
 新聞の「週3日は外に出て!」という見出しに目がとまりました。読んでみると、退職してから間もなく、専業主婦の妻からそう言われた男性が、しかたなく、コンビニで昼食用のおにぎりを2個買い、電車にのって名所旧跡を訪ね歩いて時間を潰す、という記事でした。その男性は同じ境遇の知人に誘われた歴史研究の集まりに出るようになって、なんとか3日のノルマがこなせるようになったとありましたが、厳しい現実ですね。一時代前は「濡れ落ち葉」だとか言われましたよね。かといって奥さんも大変です。子どもはいつかはひとり立ちする時が来ますが、ご主人はそうはいきません。毎日、顔を合わせ、寝転んでテレビを見ながら「おいお茶」「おい新聞」など言われると腹が立ってきます。「主人在宅ストレス症候群」という人もいるらしいですよ。
 それにしても、仕事に熱心であったがゆえに、仕事を失ったときに何をしたらいいのかわからなくなってしまう方は、意外に多くおられますが、自分のポジションを失ったとき、何をしたらいいかわからなくなるのは、それまでの間、人生とは何かを考えてこなかったからだと思います。その時に、新しいことにチャレンジすることも一つだと思いますが、結局、それも失われてしまうものなのです。どう生きるか、やはり聖書に答えを見いだしていくべきでしょう。
名前の意味(2023.5.21)
 以前、「舟を編む」という作品をビデオで見たことがあります。ある人物が出版会社の編集部内での移動で辞書担当になり、言葉との格闘の日々が始まっていきます。新しい言葉を加え、その言葉に説明を加える。例えば、「右」はどのように説明すればいいのか、いろいろ考えるわけです。そして議論をしたり、アドバイスをもらったりして、「東に向いたとき南にあたる方」と導き出す。こんなことを4万語もするわけですから、気の遠くなる作業です。さらに毎年、新しい言葉を載せなければなりませんので、市場調査も必要です。
 今年、ブラジルの代表的な辞書に「ペレ」という言葉が新しく加わりました。意味は「別格な、比類のない」です。ご存じのようにサッカーの王様「ペレ」なのですが、ただの固有人名に留まらず、形容詞になってしまったのです。例えば、「大谷選手はペレだ」のように使えますが、大谷選手をサッカー選手に間違えてるんじゃないか?って思えてしまえますね。日本には「出歯亀」とか「土左衛門」、イギリスにはサッカー観戦の際の暴徒を指す「フーリガン」といった名前を使った言葉がありますが、あまりいい意味を持っていません。
 このようなことを考えたら、名前の持つ重みがわかるはずです。私たちはもっと「主の御名」を味わうべきです。
算数(2023.5.14)
 今のイギリスの首相のスナクさんはイギリス生まれですが、両親はインドにルーツを持っています。ご存じのようにインドは「算数に強い」国です。なにしろ「九九」、つまり9×9は20×20は当たり前で、地域によっては99×99を暗記している子どもたちもいるそうです。それが常識ですから、イギリスの現状を歯がゆく思ったらしく、「これからはもっと算数を勉強させるぞ」って、表明したようです。
 新聞によると、「すべての児童・生徒を対象に、18歳まで数学を必修化する方針を明らかにした。国民の計算能力の底上げに加え、社会で需要が高まるデータ分析や統計処理などに優れた人材を育成するのが狙いだ。」と発表したそうです。
 イギリスは算数が選択科目のようで、勉強しなくてもいいようなんです。そんな国、あったんですね。私も文系だったので楽なように感じますが、でも今の世界を考えたら、確かに、スナクさんが「算数を全然勉強していなかったら、世界に通用しない」と思うのも当たり前だと思います。ただ、現状を変えるのはなかなか大変でしょう。「いまさら算数勉強しなくても、いいじゃないか。それなりに生きていけるんだから」ってなるか、「そうだ、やらなきゃ、国が衰退していくぞ」となるか、注目したいと思います。
票差(2023.5.7)
 先日相模原市の市議選がありました。前回の選挙では同数になってくじ引きで最後の1議席が決まったのですが、前々回の市議選はもっとすごかったんですよ。なんといっても、最下位当選者の得票が3304票だったのに対して、次点候補は3303.340票で、1票以下、0.66票差で、その次の人は3303票だったんです。今回はそこまでの接戦はありませんでした。ただ、東京の区議会選挙などでは1票差があったようで、こんな時には落選した方は悔やんでも悔やみきれない気持ちになるでしょう。
 調べてみると、衆議院議員選挙での最小票差は39票でした。117991対117952です。惜敗率は99.967%ですから、市議選の1票などより僅差となります。アメリカのトランプやブラジルのボルソナロのように、自分が負けた投票結果を不服として認めないなんて、とんでもないことですが、その差が1票だったら、もう一度数え直してくれと言いたくなる気持ちもわかります。今回もありましたが、「中村」さんが複数いるのに「なかむら」だけだったら按分するしかないですものね。
 聖書ではそんなことはいっさいありません。神さまの選びは明確です。神さまが「私はあなたを選んだ」と言われている、それをありがとうございますと応答すれば「当選」なんですから。